「怪我には安静」はもう古い?なぜスポーツ現場で安静が逆効果になるのか
「怪我には安静」はもう古い?なぜスポーツ現場で安静が逆効果になるのか
こんにちは。
やまだ鍼灸整骨院の山田です。
お子さんが部活動やクラブチームで怪我をしたとき、
病院や整骨院でまず言われる言葉といえば、何でしょうか?
おそらく、9割以上の場所でこう言われるはずです。
「しばらく安静にして、様子を見ましょう」
親御さんとしても「先生が言うなら……」と、
泣く泣くお子さんの練習を止め、家でじっとさせている。
しかし、1週間経ち、2週間経っても、
痛みは引いても再開するとまた痛む。
そんな経験はありませんか?
実は、最新のスポーツ医学や現場の最前線では、
「ただの安静」はむしろ回復を遅らせ、
再発のリスクを高める「逆効果」な選択
とされるケースが増えています。
今回は、「安静」という言葉の裏に隠されたリスクと、
当院がなぜ「動かしながら治す」ことにこだわるのか、
その医学的な真実をお話しします。
1. そもそも、なぜ「安静」と言われるのか?
誤解がないように最初にお伝えしておきますが、
安静が100%間違いというわけではありません。
例えば、骨折をした直後や、
筋肉が完全に断裂した直後などは、
組織を修復するために固定と安静が必要です。
これは「火事の現場を鎮火させている状態」であり、
無理に動かせば火が燃え広がってしまいます。
しかし、
多くのスポーツ障害(オスグッド、野球肘、股関節痛、シンスプリントなど)は、
突発的な事故ではなく
「日々の繰り返しの負担」によって起きています。
この場合、
病院が「安静」を勧める理由は主に2つです。
-
炎症を抑えるため(その場しのぎの消火活動)
-
それ以外の「治し方」の選択肢を持っていないため
しかし、
アスリートにとって「痛みが引く」ことと
「競技ができる」ことは全く別物です。
2. 「ただの安静」がもたらす4つの大きな代償
スポーツ選手が2週間、
完全に練習を休んで「安静」に過ごした場合、
身体には恐ろしい変化が起きます。
① 筋力の「廃用性萎縮(はいようせいいしゅ)」
筋肉は、使わなければ驚くほどのスピードで衰えます。
最新の研究では、たった2週間の固定や安静で、
その部位の筋力の約20%が失われるとも言われています。
戻すためには、休んだ期間の3倍以上の時間がかかります。
② 関節の柔軟性と「センサー」の低下
関節を動かさないと、関節を包む袋(関節包)が硬くなり、
動きが悪くなります。
さらに、脳に「今、足がどの角度にあるか」を
伝えるセンサーの感度が鈍り、
復帰後に別の怪我(捻挫など)を
引き起こす原因になります。
③ 「サボリ筋」がさらにサボり始める
ここが当院の理論の肝です。
怪我の原因が
「サボっている筋肉」にある場合、
安静にすることでその筋肉はさらに眠り込んでしまいます。
一方で、代わりをしていた
「ガンバリ筋」は一時的に休まりますが、
再開した瞬間に、
眠りこけたサボリ筋の分まで
また過酷な労働を強いられ、再発へと繋がります。
④ メンタルの孤立と焦り
多感な時期の学生にとって、
チームから離れることは
「自分の席がなくなる」
恐怖との戦いです。
このストレスは自律神経を乱し、
血流を悪くさせ、
結果として組織の
修復スピード(自然治癒力)を遅らせてしまうのです。
3. 欧米の主流は「POLICE(ポリス)」から「PEACE & LOVE」へ
かつて、怪我の応急処置は
「RICE(ライス:安静・冷却・圧迫・挙上)」が鉄則でした。
しかし、今は変わっています。
現在のスポーツ界のトレンドは
「POLICE」です。
-
Protection(保護)
-
OL:Optimal Loading(最適な負荷)
-
Ice(冷却)
-
Compression(圧迫)
-
Elevation(挙上)
ここで注目すべきは
「Optimal Loading(最適な負荷)」です。
つまり、
「安静にするのではなく、治癒を促すために『適切な刺激』を与え続けなさい」
という考え方です。
適切な負荷をかけることで、
組織の血流が良くなり、
新しい細胞が正しく整列して、
より強い組織として再生されるのです。
4. やまだ鍼灸整骨院が提供する「攻めのリハビリ」
当院では、
この「最適な負荷」を、独自の検査で見極めます。
「痛いから休む」のではなく、
「痛くない動きを見つけ、そこから身体を書き換えていく」
具体的には、以下のようなプロセスで進めます。
-
痛みの出ない「サボリ筋トレ」の実施 患部に負担をかけずに、サボっている筋肉だけをピンポイントで刺激します。これにより、患部の負担がその場で減り、動かせる範囲が広がります。
-
連動性の確保 ひざが痛い選手なら、ひざを休ませるのではなく、足首や股関節の動きを改善し、「ひざを使わなくても走れるフォーム」をその場で作ります。
-
練習強度のパーソナル設定 「全部休む」か「全部やる」かの二択ではありません。「今日の練習メニューのうち、このドリルまでは参加していい。ただしこれは控えて」と、具体的なOKラインを提示します。
これにより、
選手は競技感覚を落とすことなく、
むしろ休んでいる間に
「以前より効率的な身体の使い方」を
手に入れることができます。
5. 親御さんへ:子供の「休まない」は「わがまま」ではありません
「痛いなら休みなさい!」
親御さんとしては、
お子さんの体が心配だからこそ、
そう叱ってしまうこともあるでしょう。
しかし、選手にとって「休むこと」は、
自分の努力がゼロになるような、
身を切られるような思いです。
当院に来る子供たちは、みんな目がキラキラしています。
「ここなら、やりながら治せるかもしれない」
希望を見つけたからです。
私は、その希望を根拠を持って支えます。
ただの根性論で「痛みに耐えてやれ」と
言っているのではありません。
「正しく動かせば、休むよりも早く、強く治る」
という事実を、
一人でも多くの選手に体験してほしいのです。
まとめ:その「安静」に、未来はありますか?
もし今、
お子さんが怪我で「安静」を強いられ、
先行きの見えない不安の中にいるのなら、
一度当院にご相談ください。
私たちは、今の痛みを消すだけでなく、
復帰した瞬間に自己ベストを更新できるような、
そんな「休ませない治療」を共に歩んでいきます。
怪我を「停滞」ではなく
「進化のチャンス」に変える。
それが、
やまだ鍼灸整骨院の約束です。
やまだ鍼灸整骨院(王寺コンディショニングセンター) 院長 山田 佳弘

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