【事例紹介】「最後の大会を諦めたくない」オスグッドの痛みを抱えた中学3年生が、練習を休まずレギュラーで完治した理由
【事例紹介】「最後の大会を諦めたくない」オスグッドの痛みを抱えた中学3年生が、練習を休まずレギュラーで完治した理由
1. 絶望の淵にいた野球少年の相談
「あと1ヶ月で最後の大会なのに、膝が痛くて全力で走れないんです…」 当院に来られた中学3年生のA君は、肩を落としてそう言いました。整形外科では「オスグッド・シュラッター病」と診断され、「1ヶ月は運動禁止」と言われたそうです。
中学野球の集大成。今休めば、レギュラーの座は奪われ、代打すら叶わないかもしれない。そんな**「絶対に休めない」状況**で、彼は当院の門を叩きました。
2. 検査で見つかった、膝を壊していた「真犯人」
A君の膝を詳しく検査したところ、痛みが出ている膝そのものよりも、**「股関節」と「足指」**に大きな問題がありました。
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サボリ筋: 股関節を支える「腸腰筋」と、足のアーチを作る「後脛骨筋」。
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ガンバリ筋: 太ももの前側(大腿四頭筋)。
A君は、股関節がうまく使えない分、すべて膝の力だけで踏ん張っていました。これでは、膝をいくらマッサージしても、一歩走るたびに骨が引っ張られ、痛みが増すのは当然です。
【深掘り解説】なぜ股関節がサボると、膝が「身代わり」になるのか?
オスグッドの痛みを根本から解決するためには、膝だけを見ていてはいけません。人間の体は、複数の関節が連動して動く**「キネティック・チェーン(運動連鎖)」**という仕組みで成り立っています。ここでは、バイオメカニクスの視点から、膝の痛みの真犯人が「股関節の機能不全」にある理由を詳しく解説します。
1. 衝撃吸収のメインエンジンは「股関節」である
ジャンプの着地やダッシュのストップ動作において、体にかかる衝撃を吸収するのは主に**「股関節」「膝関節」「足関節(足首)」**の3つです。
なかでも、股関節は人体で最大の関節であり、周囲には大臀筋(お尻)などの強力な筋肉が集まっています。本来、運動時の衝撃の**約60〜70%**は、この巨大なエンジンである「股関節」が受け持つべきなのです。
しかし、デスクワークのような姿勢でのスマホ操作や、運動不足、あるいは間違ったフォームによって股関節を支えるインナーマッスル(腸腰筋など)が「サボり」始めると、事態は一変します。
2. 「膝のオーバーワーク」が起こるメカニズム
股関節というメインエンジンが働かなくなると、その衝撃はどこへ行くのでしょうか? 答えは、すぐ下にある**「膝関節」**です。股関節で吸収しきれなかったエネルギーは、すべて膝に流れ込みます。
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股関節が硬い(サボっている)
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衝撃が逃げ場を失い、膝が過剰に曲がって(またはねじれて)耐えようとする
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太ももの筋肉(大腿四頭筋)が、膝が壊れないように必死に踏ん張る(ガンバリ筋化)
この「ガンバリ筋」が、オスグッドの患部である脛骨粗面(膝の下の骨)を強烈な力で引っ張り続けてしまうのです。つまり、**膝の痛みは「股関節のサボり」をカバーし続けた結果の、いわば「過労死寸前の叫び」**なのです。
3. 「ニーイン・トゥーアウト」という最悪のねじれ
さらに、股関節の機能が低下すると、膝が内側に入り込み、つま先が外を向く**「Knee-in Toe-out(ニーイン・トゥーアウト)」**という現象が起こりやすくなります。
このねじれが加わると、膝にかかる負担は直線的な引っ張り力の数倍に跳ね上がります。サッカーのキックやバスケの切り返しでオスグッドが悪化する最大の原因は、この「ねじれを伴う衝撃」にあります。
4. 「サボリ筋」を呼び覚ますことが、唯一の解決策
多くの治療現場で行われる「膝へのマッサージ」や「湿布」は、このメカニズムを無視しています。火事(膝の痛み)の火元(股関節のサボり)を消さずに、煙(痛み)だけを払っているようなものです。
当院が「股関節の再教育」にこだわる理由は、股関節が本来の衝撃吸収機能を取り戻せば、膝にかかる物理的な負担は瞬時に軽減されるからです。
股関節が動くようになれば、太ももの筋肉(大腿四頭筋)は、もう過剰に頑張る必要がありません。筋肉が緩めば、骨を引っ張る力も弱まり、練習を続けながらでも炎症が引いていくのです。
3. 当院が提案した「休まない」プラン
私たちはA君と親御さんに、以下の3つの約束をしました。
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練習は継続。 ただし、全力疾走の回数だけ一時的に調整する。
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週1回の特殊施術。 サボリ筋を強制的にONにし、膝の負担をその場でゼロに近づける。
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ベンチ裏でのセルフケア。 練習の合間に1分でできる「サボリ筋スイッチ」を伝授。
4. 劇的な変化と、最高の結末
初回の施術後、A君は「あれ、しゃがんでも痛くない…!」と驚きの表情を見せました。
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2週間後: 守備練習での全力ダッシュが可能に。
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4週間後: 大会直前、痛みはほぼ消失。全力スイングでホームランを放つ。
そして迎えた最後の大会。A君は全試合フル出場。膝の痛みを一切気にすることなく、グラウンドを駆け抜けました。親御さんからは**「あの時、休ませなくて本当に良かった」**と涙ながらに感謝の言葉をいただきました。
5. まとめ:その痛み、諦める前に相談してください
A君のケースは特別ではありません。正しい原因を見抜き、正しい処置をすれば、「練習を休む」ことだけが正解ではないのです。
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病院で「休め」と言われたけれど、どうしても出たい試合がある。
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痛みを隠してプレーしているが、限界を感じている。
そんな時は、一人で悩まずに「やまだ鍼灸整骨院」へご相談ください。私たちは、あなたの「全力」を全力でサポートします。

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